上京して幸せになるはずだったひなたは、仕事も恋人も失い地元に帰った。そこで再会した幼馴染の心陸に言い寄られ、ひなたは心陸に身も心も溶かされていく―――
東京の会社に就職したひなたは、同期の恋人に浮気され会社も居づらくなり退職する。
上京失敗し地元に戻ると、見たことのないカフェが建っており、幼馴染の心陸が店長をやっていた。
その夜ひなたは心陸に家飲みに誘われ、酔った勢いで東京での出来事を心陸にぶつけた。
そして心陸に気になる子はいないのか、と冗談でからかうと、
「いるよ、ひなた」
心陸は幼い頃からずっとひなたの事が好きだったが、自分に自信がないひなたは心陸を受け入れられない。
しかし、身も心もボロボロになったひなたは、心陸の言葉に抵抗できず…
「俺しかいないよ、ひなたを幸せにできる人」
本文44p
上京失敗して地元に戻ってきた25歳。なんでもできる幼馴染の心陸に恋心と劣等感を抱いている。
古川心陸(みろく)
お菓子作りが得意なひなたの幼馴染。夢だった自分の店を開き、地元でも有名なお菓子屋になった。