雪の黙、雨の響、ふたりぼっちの僕ら。
――雪と死体の降るこの街で、青年は少女を拾った。 ※特典付属版(本作)はシェアウェアとして、フリー版はサイトにて公開しております※ ■あらすじ 白が降る。雪が降る。だから、死体も降り注ぐ。 徹底的に漂白されていながら、死んでいるような街。 ここは、そういうところだった。 音のない白い箱に入りたかった。 人間がみんな、糞袋だと認めていればどんなにいいだろうと夢想していた。 そして、今この白い街で、ひとびとは己の弱さや愚かさを素直に受け止め死んでいく。 僕の望んだ世界が、ここにはあった。 この街の名前は様々だ。 監獄都市。白ノ匣、凍花街。 そして、もっともふさわしい呼び名は―― 「ひとすて場」。 そこに降ってきた少女は、奇しくも死体ではなかった。 真白の絨毯に広がる鮮紅色の長い髪はひどく美しく、そして鮮烈で――、 ――だから「僕」は、「彼女」を拾った。 ■作品の実況・レビュー・二次創作について 常識の範囲内で自由に行ってください。 ※作品やキャラクター等を貶すような内容(誹謗中傷)はお辞めください。 また、こちらが削除申請した際に必ず応じて頂けることが前提です※ 報告は必須ではありません...