【tracklist】
01.嫉妬のしっぽ
02.いっぱいの触手
03.ハッピーバースデー
04.遠い記憶の物語
05.朗読:蜘蛛と蝶1
06.朗読:蜘蛛と蝶2
07.朗読:蜘蛛と蝶3
08.ミクロとマクロ、楽園の観察者
原作・シナリオ:五島美雨(ごとうみう)
キャラクターデザイン・イラスト:えまる・じょん
出演:深川緑(しんせんりょく)
迷蝶(パンタレイ)シリーズ完結から2年、真実のフィナーレを貴女に。
※ダミーヘッドマイク収録(朗読部分のみ通常マイク使用)。
耳からの濃密ボイスはヘッドフォン推奨です。静かな場所でおひとりでご
堪能ください。
内容
そして私は、何度も君にたどりつく
その後の「ソーヴと貴女」のストーリー&発売時ブックレットに記載された『蜘蛛と蝶』の朗読。
純粋すぎる願いは呪いのように、何度も正しく機能する。
無限の理の中、いつも無慈悲に、ただ願いを叶え続けた。
ずっと負い目があった。自分は醜く卑しくて、青い蝶にふさわしくないのではないかと。
恐れがあった。いくら抗っても、無残に奪われると。
深く自身に刻み込むほど、月はそれをも願いと捉えていった。
手放そう、気付きましょう。
負い目も恐れも必要はなく、純度高く青い蝶との永遠だけを、未来の種を。
そして月は新たな道を照らし出す。
四百万年の彼方から、祝福の歌が聴こえる。
【あらすじ】
「キス、君からして。まだ離れないで……全然足りない」
異星間結婚をして2年目のソーヴと貴女。
種族の違いから、なかなか見せてくれなかった触手も、今は気軽に見せてくれるようになっていた。
貴女への溺愛は相変わらずだが、この日のソーヴは新作舞台の執筆中。
その傍らで退屈まぎれにネットを眺め、子狼が戯れる映像を見つける貴女。
子狼の可愛さにはしゃぐ貴女とそれに嫉妬するソーヴ。
ソーヴは(オレにもできる)と尻尾を生やしパタパタさせて貴女の気を惹こう躍起になる。
そして、そのままふたりの夜は深まって……。
【キャラ設定】
名前:ソーヴ・ブラン
年齢:年齢不詳(外見は20代後半)。
風貌:月で生まれ育った月の民。地球の演劇に詳しく脚本家であり演出家。
貴女の夫。
普段は地球人と似た姿だが、実は柔軟に変えることができる高エネルギー生命体。
『触手』と呼ばれる伸縮自在の突起物を出すことができる。
愛情深く、感じたことは積極的に言葉で表すよう心掛けている。
また過去世の記憶を持っており、最も古い記憶は蜘蛛として生まれ、蝶の貴女に一目惚れしたものである。しかし、蜘蛛が蝶に想いを伝えることなどできず、貴女が目の前で鳥(ひばり)に食べられてしまうのをただ見ているしかなかった。後悔の中、蜘蛛は月に向かって、蝶にまた会えるよう強く祈った。
それから何度も転生を繰り返しソーヴは記憶を持ち続けているが、貴女は何も憶えていないのを知る。
控えめで優しい性格ではあるが、反面、貴女を他の男に取られることを、とても恐れている。