【簡体中文版】【逆NTR未遂】×【独占欲】あの子の彼氏のくせに私に抱かれて喜ぶあんたなんて大嫌い

【逆NTR未遂】×【特別だった同級生】サークルの飲み会で私のアパートで宅飲み。みんな終電前に帰る中、箕箏だけ起こさなかった。覚悟は決めた。最低だって分かってる。だから嫌われちゃえばいい。なのに──「ふっ…、はぁ…、いや、えぇ…? まだ入ってねぇし…これはまだ、セーフ…? もう…っはぁ…、はぁ…もう意味分かんなくなって、きた…」「赤ちゃんみたいに顔腫らして…背中さすっとくから」こんな時まで優しい所も、大っ嫌い。
箕箏とは、気づいたら一緒にいることが多かった。

馬鹿みたいにいつも明るくて友達の多い箕箏と、どこか少し冷めた私。
気が合うというか、多分凸凹が自然に嚙み合う感じ。
「熟年夫婦かよ」なんて、友達にからかわれた。

珍しく雪がちらついた冬の日。

「俺、彼女出来た」

へえ、あんたみたいなの貰ってくれる子なんているんだ。

「うっさ、負け惜しみかよ(笑)」

…彼氏なんて、考えたこともなかった。

心のどっかに隙間が出来て、内臓が冷えていく感覚。
出会った時から変わらない。
勝手に私の心に入って来て、引っ掻き回して。
そのままどっかにいっちゃうんだ。

分かってた、そう思ってた、思い込むようにしてた。
私が ” 特別 ” じゃないことくらい。
みんなにそうしてる。これが箕箏の距離感。勘違いするな。私は友達の一人。
みんなに優しくしてるだけ。みんなに平等なだけ。みんなに…………

でも、箕箏だけなんだ。
こんな可愛げもなくて、意地っ張りで、上手く馴染めない私の一番そばにいてくれたの。

「やっぱ持つべきものは親友だわ(笑)」

　　ほら、そうやってふにゃって笑うから。
　　親友とか言うから。
　　ずるいよ。もう彼女持ちのくせに。
　　箕箏だけドキドキしてないなんて。

と或る日の夜、サークルのみんなで集まって家飲み。
飲み過ぎて潰れた箕箏。
終電がなくなる時間まで起こさなかったのは、ちょっとしたいたずら心。
背徳感、優越感、いつもより五月蠅い心臓。

「最近彼女と上手くいってなくてさぁー……」

ほら、そういうところ。
何でそんなこと言うかな。悪い考えばかりが脳内に浮かんで、私に囁きかける。
我ながら最低だなーって思うし、こんな考えをする自分にも引く。

敵は一人、あの子だけ、なんて。

でも結局。
あの子には叶わなくて。箕箏の一番にもなれなくて。
何が「これからもよろしく」だよ。
ほんと、何にも分かってない。一回シて振っておいて、これからもクソもあるか。
やっぱり全然分かってない。私がどんな想いでここまでしたとか。
馬鹿通り越してもはや笑えてくる。なんでこんな奴好きになったんだろ。

でも。
そういうところが大嫌いで、たまらなく愛おしかった。「あー…彼女に連絡は…後でする…
　　まぁ…早い方がいいのは…分かるけど…」

「それ今言う必要ある?　俺が彼女とシたとか、そういうの…
　　……まぁ、恋人だし。そりゃああるけど…
　　最後にシたの?　えー…っと…、いつだっけ……
　　どんなプレイとか…だからそういうの聞く意味ある……?」

「ほら、酔った勢いでこういうことしたらさ、後で後悔するって。
　　しかも俺だよ?　いっつも言ってたじゃん、俺だけはあり得ないって。
　　今ならまだアルコールのせいに出来るし。な?」

「っはぁ…んっ…、ちが…腰、動いてんのはぁ…っ
　　さっきから焦らされまくって、身体が限界っていうか…
　　ふっ…、はぁ…、いや、えぇ…? まだ入ってねぇし…これはまだ、セーフ…?
　　もう…っはぁ…、はぁ…もう意味分かんなくなって、きた…」

「なんでこんな、意味わかんないくらい気持ちいい…
　　あっついのも…ナカぐちゅぐちゅしてんのも…ぜんぶ…鳥肌やばい…っ
　　腰止まんないって…」

◎ジャケット内容
・WAV(SEあり)
※ダミーヘッドマイク収録
・あらすじテキスト

◎購入特典
・書き下ろしSS「760m」
箕箏と他愛のない話をした、数年間の最後の帰り道。
(本編後に読むとよりお楽しみいただけます)

◎特典

5review…ジャケットイラスト差分同封

10review…工藤玲司様によるキャストトーク
(本編のネタバレを含みます)

◎制作裏話
シエンでは新作情報や彼らの小話まとめ、有料会員様は制作の深い裏話が聞けたり新作に使えるクーポンを配布中。
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