両親を亡くし親戚から虐げられた娘が逃げ出した先で、偶然であった一人の男性。どこか見覚えのある彼と惹かれ合っていき……
両親を亡くし、叔父たちから虐げられる娘が逃げ出し、神がいるという山へと足を踏み入れる。
そこで出会った男性に拾われて共に生活を送ることになるのだが、娘は彼とどこかで会ったような気がしてならない。
やがて二人は体を重ね、想いを深め合っていく。
文字数
約26000静子(しずこ)
女性。元々は庄屋の娘として何不自由ない生活を送っていたが、両親が亡くなってからは一変し叔父たちから虐げられる毎日だった。
ある日、襲われそうになった彼女は神が住むと言われ立ち入りが禁止されている山に逃げ込み……。
夜彦(よるひこ)
男性。年齢は静子より少し年上くらい。
短く切りそろえられた黒髪に気難しそうな表情をしているが、静子には一貫して優しい。