Dolls Mansion―Room:Deele
◆Story◆ 華美な王城が聳え立つ、城下町の一角。 民家がひしめき合うように建ち並び、道は複雑に入り組んでいる。 狭い石階段を登ったり降りたり、民家と民家の細い小道を幾度も曲がったその先。 人通りの少ない薄暗い路地に佇む1軒の屋敷。 そこには1人の女性が住んでいる。 ……恋人や家族はいない、らしい。 らしいというのも、その小さな家からは、時折話し声が聞こえてくるというのだ。 友人が訪ねて来ているのかと問えば、そうではないという。 市場での買い物もきっちり1人分。 しかしながら。 屋敷の窓が偶然、うっすらと少しだけ開いていて、その女性が誰かと楽しそうに談笑している様子を目撃した人がいる。 それでも彼女は、独り身なのだと主張した。 ――愛に飢え、呪われた人形と暮らす、淫靡な物語。 ◆Charactor◆ディーレ (CV.いなりうづき) 目立った行動はしないものの、いざという時には大人らしい頼もしさがある人形。 転びそうになったヒロインを支える、自然にドアを開けるなどさり気ない優しさを見せ、 他の人形達にも公平に接する紳士。 --------------------------------...