ユウ:仕込んだでしょ
沙織:誤解よ
ユウ:関西弁が流暢な秋田美人なんて聞いたことないよ
沙織:関西ローカルドラマのお仕事で覚えたらしいわ
ユウ:容姿に似つかわぬ淫語の語彙力は?
沙織:業界の女優さんなんだからそういうセリフは
何百回と言わされてるわよ
ユウ:今1番大好きな女優さんだったのに
イメージ完璧にくずれちゃった…。
沙織:なによ。そんなに楽しくなかったの?
ユウ:いや…。最っ高だった
沙織:アハハ。それならよかったじゃない
ユウ:正直つないでくれてめっちゃ感謝してる
沙織:フフ。それで ゆーちゃんには
何か調教をほどこしたの?
ユウ:それが夕子さんには有名になりたいとか
誰かに認められたいみたいな
欲がないみたいで
沙織:そうね。あの娘はそんな感じね
あの顔立ちに抜群のプロポーション。
ほんとにもったいないわ
ユウ:とりあえず一般的なお金持ちになる方法を
伝えたけど・・。
あんまりピンときてないみたいだった
沙織:うん。あの娘はフツウのやり方で財を築くというより
まわりの男性たちに財を築かせるタイプの娘よね
ユウ:ああ。そうそう。ほんとにそんな感じ
沙織:どのみち自分の商品やサービスをつくって売らなきゃ
本当の意味で自立できないんだし
まわりに都合よく使われて捨てられるなんて
つまらない人生だけは歩ませないであげて
ユウ:野心のない娘をその気にさせるようなことはしたくない
沙織:今より面白い世界があるなら背中を押してあげる!
ユウ:それも先人のつとめ?
沙織:そういうこと!
ユウ:淑女に入れ知恵する賢者より
搾取されるコアなファンでありたい
沙織:バカ