
広域指定暴力団
『龍吼会系・竜河(タツカワ)組』
その本部長を務める苦労人こと、鷲見竜士 (スミ リュウジ)、32歳。
彼は警察で言うところのキャリア。
大卒でいくつものフロント企業を経営し、組織への上納金もトップ。
若手にしてやり手のインテリヤクザである。
だがそれゆえに、組の仲間内からも妬まれ疎まれ、金づるとしてたかられる日々。
そのうえ誰もやりたがらない厄介事「武闘派のシノギ」をみな押し付けられる。
しかし竜士には切り札があった。
竜士だけが持っているコネクション。
裏社会の住人。報酬次第でどんな悪事も暴力もやってのけるプロフェッショナル。人間のクズの犯罪者。
――竜士が『駒』と呼ぶ者たち。
彼らが要求する報酬はもちろんカネ
………………と『竜士のカラダ』
ドノンケ(のはず)な竜士、だが、
ヤクザ世界で生き延び、シノいでゆくためには背に腹は変えられず……
彼の困難なヤクザライフが
今夜もまた、幕を開けるのだった――
クズ人間 -駒1号-
BL

