ーあたたかなラテ、さわやかな秋風
若い女性一人と一回りほど上に見える女性一人が
とあるカフェのオープンテラスで会話を楽しんでいるー
つばき:彼の発するアフォリズムに価値を感じています
沙織(さおり):ごめんなさいね。ヨコ文字は苦手で・・・。
私もこう見えてけっこうなおばさんなのよ
つ:その、真理の言葉というか箴言(しんげん)にこそ
ユウさんの魅力があると思うんです
さ:あぁ、納得。 そういう意味ね
つ:全ての作品を見て「私も出たい!」と思いまして
さ:ありがとう。本当はありえないのよ
事後ならともかく際中にペラペラおしゃべりする男なんて
つ:てことはやっぱり台本あるんですか?
さ:ないわ。すべて彼のアドリブ。
ただ作品上セリフがないとね、内容うすくなっちゃうから
つ:お話を聴いてみたいんです
さ:つばきちゃんの意図はよくわかったわ
もしも本当に彼の言葉に価値を感じてくれているなら
彼から有益な情報を引き出すコツを 1つ教えてあげる
つ:ぜひ
さ:彼と出会った際に
・つばきちゃんからのオファーであること
・ノーギャラで来たこと
を彼に伝えて
つ:はい。え?
さ:もちろん仮払金は受け取っているし
ギャラは私からつばきちゃんの口座へ
期日通りに振り込んでおくわ
つ:あ、はい
さ:彼には与えぐせがあるから
こんなに可愛い娘がノーギャラで来てくれたなんて聞けば
喜んで[饒舌なユウくん]を演じてくれるはずよ
つ:ああ!はい。
少しドキドキしてきました
沙織さんって作品どおりズルい女(ひと)ですね(微笑)
さ:賢い女と呼んで(笑顔)