出演:河村眞人/湯町駆
シナリオ:かしわ/天王州藍
イラスト:夜咲こん
全編ダミーヘッドマイク使用
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01.残忍な噂
02.館の犬
03.湖のほとり
04.満月の夜
05.手紙
06.真相
07.束の間の安らぎ
08.ヴァルターの決意
09.雷鳴
10.卑怯な勇者
11.天使昇天
12.新しい家
収録時間:約1時間30分
・あらすじ
中世時代の中欧の国にあった話である。
ある巨大な荘園(Grundherrschaft)では領主ゲオルグの悪い噂が流れていた。
「雇っていた娘を犯して殺したらしいぞ」
「奥さまを監禁していたって。それで耐えきれなくて奥さまはご自分を……」
「館から悲鳴が聞こえることがある。誰をいたぶっているんだろう」
噂を信じる者と信じない者がいるのはいつの世も同じで、これもその例に漏れなかった。
あなたは荘園内の貧しい農家の娘で、たった今、領主の息子ヴァルターの世話を依頼された。
だが、それを伝えに来た使用人の男は噂が事実かどうかは語らず、ひとつ気がかりなことを言った。
『ヴァルターの世話をした娘はかつて何人かいたが、その全てが今は行方知らずだ』と。
噂を信じていなかったあなたはそれを聞いて迷いだした。
示された賃金が破格なので両親を喜ばせたかったのだ。この申し出を受けるか否か──
「領主様にお会いしてから決めよう」
あなたは使用人の男に同行することにした。
※Grundherrschaft…公的支配を受けない(あるいは公的支配を極力制限した)一定規模以上の私的所有・経営の土地のこと。
・キャラクタープロフィール
ゲオルグ・ラッツェンベルガー(CV:河村眞人)32歳
この荘園(Grundherrschaft)を治めている領主。顔の半面に醜い痣がある。
「妻は彼の横暴に耐えかねて自ら命を絶った」という噂が立っている。
もとはラッツェンベルガー家の執事で、四年前、前領主の没後に婿入りした。
ヴァルター・ラッツェンベルガー(CV:湯町駆)18歳
ゲオルグの義理の息子。執事だった頃のゲオルグとは兄弟のように仲がよかったらしい。
ここ一年ほど人前に姿を現していない。