ただしいバラの愛しかた
敷島旭は目覚めると、見知らぬ館の庭園の中にいた。 そこで既に自分が死んでいることを聞かされた旭は、死の直前に自分が持っていたという「怒りや憎しみ」の感情を克服するべく、「欠片探し」と呼ばれる試練に挑んでいく。 敷島旭は目を覚ますと、自分が今まで土の上で眠っていたことに気が付いた。 どうしてそんなことになったのか、直前の記憶がすっぽりと抜け落ちている。 辺りを見回すとそこは、真っ青なバラが咲き乱れるバラ園の中。 目の前に建つ見覚えのない館へと足を踏み入れた旭はそこで、 自分が既に死んでいることを聞かされる。 そして、未練をもってこのバラ園の館へとやって来たのだと。 館の主人・ソウビの勧めで、 自身の未練、そしてそれにまつわる記憶を求め、 『欠片集め』 と呼ばれる試練を受けることになった旭。 途中同じく未練を残して死んだという青年・三笠灯路と出会い、 共に試練に挑んでいく。 ひとつ試練を迎える度に少しずつ呼び起こされる、様々な記憶。 自身の中に芽生えた「怒り」や「憎しみ」の感情。 これは、悲しみの中から生まれた、焼けるような感情を見つめていく、 「才」に囚われた者たちの物語。公式サイト :...